双極性障害の治療方法~心理社会的治療~

双極性障害の治療方法は薬物が欠かせませんが、心理的な治療もまた大切な要素です。

心理社会的治療と呼ばれており、心理面や社会的な方面から適切な治療を行い、治療後の生活のために心理や社会的スキルを改善、回復していく治療のことを指します。

心理社会的治療は「心理教育」、「家族療法」、「認知療法」、「対人関係・社会リズム療法」に大別されます。

【心理教育】

心理教育とは、自ら双極性障害について学習し理解することで、病気を受け入れコントロール出来るようになることが目的とした治療方法です。

双極性障害は自覚症状が少ない疾患のため、発症初期に効果的とされています。

自分が今どんな気分なのか、気分にどんな波があるのかを日記のように毎日記録することにより病気の状態を客観視できるようになります。

【家族療法】

精神疾患の治療は患者だけでなく、周りの理解や協力が不可欠です。

家族療法は、双極性障害に対する家族の理解を深め、協力して病気の治療を進めるようにすることが目的です。

特に双極性障害は再発率が高いため、再発を防止するためには服薬の継続(服薬コントロール)をサポートするなど、家族の協力が大変重要といえます。

また、患者の躁状態は家族の負担となるため、家族が病気を理解することは躁状態への適切な対応ができるという意味でも効果的です。

【認知療法】

うつ病でもあることですが、双極性障害のうつ状態では認知の歪みが生じます。

自己評価が極端に低くなり「自分は何をしてもダメだ」「生きている価値がない」といった思考に陥ります。

それは本当のことではなく、病気がそうさせているのです。

客観的に自己を見つめることで、自分を肯定的に捉える力をつけ、うつ状態を乗り切るための思考力を身につけるのが目的です。

【対人関係・社会リズム療法】

現在自分がおかれている社会生活が病気にどのような影響を及ぼすかを客観視させ、快方に導く治療方法です。

対人関係療法は、現在抱えている対人関係にどのような問題やストレスがあるかを洗い出し、家族や同僚・クラスメイトや友人との人間関係を回復させ、病気の悪化や再発を防ぐために行われます。

社会リズム療法は、起床・就寝時間、通勤時間、朝食・夕食などの時間や他人との会話や仕事から受けた刺激、出来事などを記録することで、自分の生活リズムを把握させます。

その中から規則正しい生活が送れるよう修正していくことが大切です。